クランクシャフト、ピストンと作ってきたので次はコンロッドです
航空エンジン特有のフォーク&ブレードタイプです
自動車用のV型エンジンは1か所のクランクピンに2個のコンロッドを取り付けるときコンロッドビッグエンドの厚さ分前後にずらして取り付けます。必然的にシリンダーブロックは左右で配置が前後してしまいます。
コスト度外視しても妥協を極力排除する航空エンジン設計者とその上司は完全なる対象性?を求めてフォーク&ブレードのコンロッドを採用します。
因みにピストンピンが付いているのはfusion360のジョイント機能を使い可動部分を作るときに実物のエンジンのようにコンロッドスモールエンドとピストンピン。ピストンピンとピストンのそれぞれに回転ジョイントを設定せず後者のみに回転ジョイントを設定することでジョイントの数を減らそうという魂胆があるからです。(ピストンピンの肉抜きを作らなかったのは単なる横着? It's Me!)
コンロッドの断面を見てください
アイビーム断面になっています。
"Connecting Rods: Steel I-beam connecting rods are of the fork and blade type. "
と見つけた資料にはあったので材質はアルミではなく鉄のようです。
余談ですがドラッグレースのトップフューエルクラスで1万馬力超の出力を絞り出すエンジンのコンロッドはアルミ合金の無垢材のようでまったく軽量化、肉抜きなどない延べ棒の様なものが使用されています。
それでもって今まで作ってきたものを組み合わせると
こんな感じです
エンジンの右側ブレードロッド側をAバンク、左側フォークロッド側をBバンクと呼ぶそうです。